《改稿中》V系霊媒師「咲邪」†SAKUYA†《改稿中》
 忠恒が両手を振り降ろすと、結界内の地面が金色に輝いた。



  ゴゴゴゴゴォォ ズドドドドドドド……



 空には渦巻く雲がぶつかり合いながら波打ち、地面は割れんばかりに揺れ動く。

 すると巨人は立っていられなくなり膝を着いた。地面の振動が足を伝って全身に広がっていく。


「あ、あ、あ、あ、ウガァァァァァア」


 苦悶の表情を浮かべ身体を震わす巨人。


「ユッキー、効いてるわっ!」

「むむむむむぅ……ああっ!」


 地面を黄金に染めていた光が消えた。


「やったの?」

「いや、術を持ち堪えられんかった。驚天動地は長く掛け続けられんのだ」


 忠恒はいつもの彼らしくない言い訳をこぼしている。


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