《改稿中》V系霊媒師「咲邪」†SAKUYA†《改稿中》
「そうなんですぅ。……あれぇ? でも人魂って言っちゃイケナイんじゃなかったですかぁ?」
咲邪達の師匠はあくまでも人魂の癖に、自分は萌え魂モエダマなんだと譲らない『萌えリン』である。
「いけないも何も無いんだ。あれは正真正銘人魂だ」
斬汰は未だ『萌えリン』と呼んだことは無い。
「誰なのさ、今私の事を人魂って言った奴は!」
部屋の照明が暗くなり、青白い人魂が咲邪達の前に現れた。
「現世で姿を現すのには、これが一番霊力を喰わない方法なんだわさ。エコだわさエコ」
「だってナンだ。どう見たって人魂だ」
斬汰が萌えリンの怒りに油を注す。
「だからせめて萌え魂と呼べって言ってる……」
「解りましたよ、萌え魂の萌えリン。……それはそうとマキ。あの手紙はどういう事なの?」
咲邪は萌えリンには構わずに、マキへ質問した。
「私はもともと『クロレト』のファンでぇ……」
彼女はのんびりと噛み締めるように語り始めた。
───────
マキには四つ歳上の姉が居た。
容姿端麗の上に学業優秀。スポーツ万能に加えて人望も厚い、まさに非の打ち所の無い人物だった。
何をやっても飽きっぽく長続きしないマキは、当然姉のようになれる筈もない。成績は凡庸で、顔はそこそこだったがやせっぽち。姉へのコンプレックスからいつも背中を丸めて歩くようになっていた。
「でもぉ、おねぇちゃんの事は大好きだったんですぅ」
マキの事を誰よりも愛し、思いやり、ある時には叱咤激励し、そしてまたある時には優しく抱き締めてくれる。
そんな姉をマキは誰よりも誇りに思っていたし、親よりもなお姉を信頼し、慕っていたのである。
咲邪達の師匠はあくまでも人魂の癖に、自分は萌え魂モエダマなんだと譲らない『萌えリン』である。
「いけないも何も無いんだ。あれは正真正銘人魂だ」
斬汰は未だ『萌えリン』と呼んだことは無い。
「誰なのさ、今私の事を人魂って言った奴は!」
部屋の照明が暗くなり、青白い人魂が咲邪達の前に現れた。
「現世で姿を現すのには、これが一番霊力を喰わない方法なんだわさ。エコだわさエコ」
「だってナンだ。どう見たって人魂だ」
斬汰が萌えリンの怒りに油を注す。
「だからせめて萌え魂と呼べって言ってる……」
「解りましたよ、萌え魂の萌えリン。……それはそうとマキ。あの手紙はどういう事なの?」
咲邪は萌えリンには構わずに、マキへ質問した。
「私はもともと『クロレト』のファンでぇ……」
彼女はのんびりと噛み締めるように語り始めた。
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マキには四つ歳上の姉が居た。
容姿端麗の上に学業優秀。スポーツ万能に加えて人望も厚い、まさに非の打ち所の無い人物だった。
何をやっても飽きっぽく長続きしないマキは、当然姉のようになれる筈もない。成績は凡庸で、顔はそこそこだったがやせっぽち。姉へのコンプレックスからいつも背中を丸めて歩くようになっていた。
「でもぉ、おねぇちゃんの事は大好きだったんですぅ」
マキの事を誰よりも愛し、思いやり、ある時には叱咤激励し、そしてまたある時には優しく抱き締めてくれる。
そんな姉をマキは誰よりも誇りに思っていたし、親よりもなお姉を信頼し、慕っていたのである。