《改稿中》V系霊媒師「咲邪」†SAKUYA†《改稿中》
 咲邪達は普通、現世で霊を見る事が出来ない。霊との過剰な接触を避ける為に、萌えリンが敢えてそうしたのだ。


「咲邪ぁ。霊視結界張るかぁ?」


「そうね。悪霊じゃないと思うし、それで話を聞いてみましょう」


 覇龍はたすきを掛け、ハチマキをギュッとしごくと真言を筆に込め、梵字を描き始めた。

 霊視結界は集霊結界等の大規模な結界とは違い、守護霊の力を借りなくても張る事が出来る。


「かぁぁぁつ!」


 覇龍の一喝と共に部屋が暗転すると、姉の霊が見えるようになった。


「うわぁっ、……綺麗」


 咲邪が思わずそう漏らしてしまう程、マキの姉は美しかった。


「これはぁ、聞きしに勝る美人だぞぉぉ」


「なかなかこんな綺麗な人は見ないんだ。ビックリだ」


 覇龍も斬汰も目尻をだらしなく下げて見とれている。

 そこに現れたマキの姉は、小麦色に焼けた肌の、少しエキゾチックな雰囲気を持った美少女だった。


「さぁ、もう降ろすわよ!」


「咲邪なんだ。もう少しいいんだ」


 斬汰はどうやら彼女に一目惚れしたらしい。目がハートマークになり、背景がお花畑になっている。


「何言ってんのよ。彼女も戸惑ってるでしょ?」


 マキの姉は何故結界の中に居るのか解らず、キョロキョロと辺りを見回し、マキの姿を見付けて何かを語り掛けていた。


「のぉまく……ばぁざら……かんまん。喝!」



 バチバチバチィッ



 咲邪の投げたテディベアが火花を上げながら激しく痙攣し、艶々とした小麦色の毛に覆われる。

スクッと立ち上がったその姿は、テディベアの癖に何故か健康的なお色気に溢れていた。


「あ……貴方達は何者なの? 何で私は熊になっているの?」


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