スイート・プロポーズ
さっきまでは、沈黙が続くと話題を探そうと必死だったのに、今は落ち着いている。
穏やかな雰囲気は、朝のオフィスと酷似しているように思う。
「小宮、コケるなよ」
「コケたら支えてください」
お酒が入っているから、気楽に話せるのかもしれない。
「明日も晴れるといいですね」
「そうだな」
円花は微笑み、夏目もそんな彼女を見て、微笑んでいた。
―――・・・・・・。
翌日、空は見事な青空だった。
天気予報でも、降水確率0%。
「いい天気」
海もキラキラと輝いていて、自然と笑顔になる。
この天気ならば、撮影もうまくいくだろう。
「明日帰らなきゃいけないのよね」
まだ一日が始まったばかりだというのに、明日には帰らなければいけないと思うと、名残惜しく感じる。