スイート・プロポーズ
「可哀相、と思うか?」
「まぁ、昔は。けど、自業自得と言えなくもないですよね、織り姫と彦星って」
夏目が不思議そうな顔をするので、円花は躊躇いがちに話し出した。
「確か、織り姫と彦星って、お互いを好きすぎて仕事が手につかなくなったので、離れ離れになったんですよね?」
「あんまり詳しくないから、よく知らないが・・・・・・」
「それで、天帝に怒られて、一年に一度しか会えなくなった。・・・・・・きちんと仕事をしていれば、今でもふたりは一緒にいられたんじゃないかな・・・・・・まぁ、私の勝手な主観なのですが」
どうでもいい話をしてしまった、と円花は軽く笑う。
ひとまず、話題を変えることにした。
「部長、七夕終わりに出張ですよね」
「あぁ、九州の方にな。・・・・・・出張に行く前に」