スイート・プロポーズ

とは言え、そんなこと許されないのが社会人。

円花は受話器を取り、お昼寝への未練を断ち切った。





―――・・・・・・。

歓迎会は、行き着けの居酒屋で行われた。

幹事は言い出しっぺの倉本で、実に楽しそうだ。


「小宮さん、隣いいですか?」


ウーロン茶を手にした波奈が、控え目に尋ねてきた。


「いいわよ、どうぞ」

「ありがとうございます」


隣に腰を下ろし、波奈は安堵したように肩から力を抜く。


「お酒弱いの?」

「はい。すぐに顔が赤くなっちゃって」


ウーロン茶をちびちび飲む波奈は、可愛らしい。


「小宮さんは、強いんですか?」

「普通、かな」


日頃飲む相手の美琴がざるなので、強いかどうか、自分では判断しにくい。


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