スイート・プロポーズ
「新嶋さん、部長にべったりですね」
視線を夏目へと向けると、彼の隣には気合いの入ったメイクをした梨乃。
特に気にした様子もなく、夏目はビールを飲んでいる。
そんな時、夏目の携帯が慌ただしく鳴り響いた。
「いや、会社じゃない。あぁ・・・・・・わかった」
夏目は電話を切ると、倉本に小さく耳打ちをして、座敷から出ていく。
(彼女だったりして)
ビールを飲みながら、円花はそんなことを思う。
色気のある噂は確かに聞かないが、あれだけの見た目だ。
恋人がいても不思議ではない。
「小宮ー、飲んでるかー」
「飲んでますよ」
夏目のことを頭から追い出し、円花は残りのビールを飲み干した。