スイート・プロポーズ
多分、いや確実に朝の一番乗りは自分か夏目。
二人きりで話すには、絶好のシチュエーションだ。
「早まらないの。よく聞いて」
「う、うん」
真剣な面持ちの美琴に、ちょっと押され気味。
「夏目部長が、今になって告白したってことは、あんたを好きな“きちんとした理由”があるのよ」
「そうなの?」
「多分ね。断るのは簡単だけど、逃した魚は大きかった―――なんて後悔はしたくないでしょ?」
「・・・・・・美琴。あんた、スッゴく悪い顔してるわよ」
円花の指摘に、美琴は気にした様子もなく笑って済ます。
(きちんとした理由、ねぇ)
美琴のアドバイスを真に受けるわけじゃないが、納得できる部分もある。
「・・・・・・返事、しばらく保留にしとく」
「賢い選択ね」