スイート・プロポーズ
今夜、わざわざ結婚式帰りに円花の元まで訪れたのは、このことがあったからもしれない。
「話してスッキリした?」
「ちょっとだけね。・・・・・・帰ろっかな」
美琴は上着を羽織り、見送りはいらないと言って立ち上がる。
「話聞いてくれて、ありがと」
「気をつけて帰ってよ」
玄関が閉まり、円花はカップを片付けようとして、床に落ちるゴミに気づいた。
美琴がビリビリと破いた、名刺の切れ端だ。
「・・・・・・」
過去と現在は、不必要に、けれど必然性を持って交じり合う。
「片付けたら寝よう」
ごみ箱に捨てて、円花はあくびを噛み殺しながら、キッチンへ向かった。
―――・・・・・・。
五月晴れと言っても良いくらい、見事に晴れ渡る青空。