スイート・プロポーズ
会議室からの帰り、円花は澄み渡る空を見つめ、足が止まる。
(いい天気。洗濯日和ね)
そんな円花の肩を、ポンッと誰かが軽く叩いた。
「会議お疲れ〜」
「倉本さん・・・・・・」
一瞬、夏目かもしれないと思ってしまった自分を恥じる。
(過敏になってるわね)
夏目といると、ペースを乱される。
入社した当初からそんな感じではあったが、今とは少しばかり違う。
「今夜、暇か? おごるぜ」
「いいですよ。美味しくなかったら、許しませんから」
倉本には、八つ当たりにも近い恨みがある。
円花の言葉に笑顔で頷きながら、倉本は約束を取り付けて、一足先に部署へと戻って行く。
「さて、私も仕事しないと」