スイート・プロポーズ
急な話題の変わりように、円花は思わずビールを吹いてしまった。
「すみません・・・・・・」
慌ててテーブルを拭く。
「驚くことじゃないだろ? 部長、モテるんだし」
「そう、ですね」
円花は口元を軽く拭い、落ち着きを取り戻す。
「彼女いないみたいだけど、どんなタイプが好みなんだろ?」
「・・・・・・さぁ」
ビールを飲みながら、円花は誤魔化す。
「そういう倉本さんは、結婚の予定ないんですか?」
「俺? う〜ん、予定はないなぁ」
苦笑して、倉本は最後の唐揚げを口に運ぶ。
「彼女いますよね?」
「いるよ。けど、気軽に結婚しようなんて、言えないだろ?」
店員を呼び、ビールのお代わりを頼む。