スイート・プロポーズ
ベッドの脇に置いたバッグから、充電器を取り出そうと中を漁る。
「あれ? ・・・・・・ない」
持って来るのを忘れてきたようだ。
「・・・・・・!」
携帯の充電を再び確かめようとした瞬間、ノックの音が部屋に響いた。
円花は携帯をそのままに、ベッドから下りる。
「部長・・・・・・どうかしましたか?」
スーツではないラフな出で立ちの夏目を見て、円花は瞠目してしまう。
「せっかく沖縄に来たからな。夕食は沖縄料理にしようと思って」
「あ、だから・・・・・・」
スーツじゃないのか、と納得した。
「待ってるから、着替えて来たらどうだ?」
「はい」
円花は一旦ドアを閉め、大急ぎで着替えを始めた。