スイート・プロポーズ

ベッドの脇に置いたバッグから、充電器を取り出そうと中を漁る。


「あれ? ・・・・・・ない」


持って来るのを忘れてきたようだ。


「・・・・・・!」


携帯の充電を再び確かめようとした瞬間、ノックの音が部屋に響いた。

円花は携帯をそのままに、ベッドから下りる。


「部長・・・・・・どうかしましたか?」


スーツではないラフな出で立ちの夏目を見て、円花は瞠目してしまう。


「せっかく沖縄に来たからな。夕食は沖縄料理にしようと思って」

「あ、だから・・・・・・」


スーツじゃないのか、と納得した。


「待ってるから、着替えて来たらどうだ?」

「はい」


円花は一旦ドアを閉め、大急ぎで着替えを始めた。


< 97 / 294 >

この作品をシェア

pagetop