ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
家から出て、電車に乗ってる間も、三船君はずっとふて腐れていた。


で、まだあんなんだから、五十嵐君と加納君が不思議がっているというワケだ。


「葵、三船君とケンカでもしたの?」


今日は七分丈の青いワンピースを着た女裕が、三船君をチラッと見ながら私に聞いて来た。


ああもう、この子は今日もカワイイなぁ。


海で悪い男にナンパされない様に、きちんとガードしておかなくちゃ!


「別に。何でもないよ」


「そう?だったらいいけど」


適当な世間話をしながら、皆で海を目指す。


段々と潮の香りが強くなって来た。
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