ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
葵がキスに夢中になっている間に、パジャマのボタンを1、2個外す。


顔をちょっと傾けて首筋に口を近づけると、シャンプーの香りとレティユの花の香りが強くなった。


「あっ………!」


何度吸っても、葵の血は極上にウマイ。


葵の血が喉を通る度、最高の甘味と旨味が体中を駆け巡る。


この時がオレにとって、1番の至福の時――――……


「んっ、あ……」


血を吸われる事にまだ慣れていない葵は、一生懸命オレのパジャマを掴んで持ちこたえていた。


ゆっくりと体を離すと、葵の首に血を吸われた証拠の小さいハートマークが浮かぶ。
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