ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
もうすでに時刻は晩ご飯を食べる頃なので、外は真っ暗。


だけど私は止まる事無く、夜なのに蒸し暑い空気の中を全力疾走した。


全部……ウソだったんだ。


今まで月模が与えてくれて私が信じていたものは、全部偽りだったんだ。


なのに私は何にも知らないで、今まで能天気に同居して、抱きしめられて、キスをして、血を吸われて………!!


「ヒック……ウク………」


溢れ出した涙のせいで、視界が歪む。


「月模ぉ……っ」


七夕の日、月模と2人で“キレイだね“と言い合った夜空の星達が、いつもよりもっともっと遠く感じた。
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