ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
ってゆーか、今も幸せなんだけど……


「フゥ………」


丸々1分位月模が消えた曲がり角部分を見つめていた私は、ようやくため息と同時に目線を逸らす。


ゆっくりと体を後ろに向けると、1台のタクシーがこちらに向かって走って来た。


アレ……私何か大切な事忘れてる様な……


月模との同居が終わるって事は、お父さんとお母さんが――――…


「ああっ!!お父さん、お母さん!!」


そ、そうだよ!


月模が自宅に戻った事に意識取られて半分忘れていたけど、まだ自分の両親が帰宅してなかったんじゃない!私!!


――――バタン!
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