ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
もう何が何だか分からなくなった私に、三船君は訝しげな目線を向けた。


「お前まだ100%オレがヴァンパイアだって信じてないだろう。だったらもっと確実な証拠、見せてやるよ」


確実な…証拠?


首を傾げる私の目線に合わせたまましゃがみっ放しの三船君の瞳が、一旦閉じられる。


一瞬空気が渦を巻く様に変わったかと思ったら、まるで傘が開いたみたいな音がして――――……


「………は?」


「これでどうだ?」


三船君の背中から、真っ黒なコウモリの様な羽が生えていた。


――――プツッ


「オ…イ!?前橋っ!?」
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