小さな光 ~月と太陽~
『1人ずつ乗りますか?』


「ヤダヤダ、戻るっ」


「2人でお願いします」


『だったら彼女さんが前で…』


「藤のバーカ」



あたしの声なんて全く聞いてくれない藤。



藤の意地悪、バーカ!!!



あたしは係員さんに誘導されて水が出ている所へ座った。

あたしの後ろに藤。


係員さんの『いってらっしゃーい!!』と楽しそうな声であたし達は滑っていった。



「イヤー」



あたしの叫び声が響き渡った。


藤は後ろで笑っている。










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