小さな光 ~月と太陽~
「アズ、何固まってんだ?」


「…………」


「お〜い、アズ」


「……………」


「アズちゃーん」


「………………」



あの意地悪な如月さんが初対面なあたしを心配している…だなんてあり得ない。

だってあたしたちは数日前に出会ったばかり。



「アズ〜アズ〜アーズー」



だってあたしの中で如月さんは


「口悪い、性格悪い、寝起き最悪」



だもん。

こんな人が心配するはずがない。

うん、絶対そうだ!



「おい、アズ。
誰が『口悪い、性格悪い、寝起き最悪』なんだ?」


「えっそれは如月さんが…」



あたしはハッとして口元を押さえたけど…

時すでに遅し。



「ほぉーアズは俺の事をそんな風に思っていたんだ」


「そっそんな…事、全くありません」


「嘘つけ!声に出ていただろ。
初日に今日にって…
お前は全く学習能力無いな」





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