小さな光 ~月と太陽~
「アズ…」


「き、如月さん。早く勉強します」



自分からキスしたくせに…


恥ずかしいよ。


それに『早く勉強します』って

日本語おかしくなっちゃった。


如月さんは私の後ろでクスクス笑っているし。

絶対、あたしの事バカにしている。



「アズ顔、真っ赤」


そんな事、声に出してわざわざ言わなくても…


顔が赤いこと位自分でもわかる。



「アズこっち向いて」


「ヤダっ!!」


「こっち」



こうゆう時、できれば1人にしてほしい。


けど“意地悪”な如月さんに私の願いが届くはずがない。


クルッとイスを回され如月さんと向かい合う格好になった。



「アズからキスしてもらえるだなんて思っていなかった。

意外と積極的なんだな」


「せ、積極的なんかじやなーい!!!」



如月さんはあたしで楽しんでいる。

絶対そうだ。


「アズ、好きだよ」


急に優しく微笑みながら言われ私ね心臓は大きく打つ。

改めて如月さんの事が好きだと思う。



「だから―――…

勉強して」


「はい」



如月さんに迷惑かけないようにしよっ。




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