彼女志願!2nd
「マニアックすぎて、さすがのティーンズラブでも受け入れられなさそうです……読者減りそう……」
「あはは!」
私の言葉を聞いて、とても楽しそうに笑う穂積さん。
ちょっと、笑い事じゃないんですけどー!
それから穂積さんはかなり機嫌がよくなって、うつぶせになったままの私の体を横に向かせ、後ろから抱き寄せる。
重なったスプーンの形だ。
穂積さんの意外にたくましい腕に枕をしてもらって、折り返した手でそのまま髪を撫でられると、包み込まれている安心感があった。
「――こうされるの、好きです」
「萌の好きなことはなんだってしてあげますよ」
「だけど嫌がることもするじゃないですか……」