彼女志願!2nd
恥ずかしいこととか……恥ずかしいこととか……!
「そんなはずはありません。僕は萌と違います」
頬を膨らませていると、いたずらっぽくささやかれて、そのままキス。
だけどなんだかひっかかる。
「私がいつ、穂積さんの嫌がることしました?」
そんなはずないです!
という抗議を込めて、肩越しに振り返ると、穂積さんは薄く笑ってそれには答えてくれなかった。
それから――
おなかが空いた私たちは、仲良くキッチンでパスタを茹で、グリーンサラダを作り、向かい合って一緒に遅い夕食を取る。
冷凍していた手作りミートソースにたっぷり粉チーズを振りかけて、最近はまっている、それほど高くないけれど美味しいチリワインを開ける。