彼女志願!2nd
食事を終え、食器を片づけたあと、穂積さんがお茶を淹れながら、妙に真面目な表情で私を見つめる。
「どこまでって……まだ折り返したくらいですけど。あ、よかったらあとで見てもらえますか?」
「――」
「穂積さん?」
なんだか様子がおかしい気がする。
カップをテーブルの上に置きながら、首を傾げる私。
「なにかありました?」
「――いえ、何も」
「そうですか……」
「何もないんですけど、社内の空気がいつもと違っているというか」
「え……?」