彼女志願!2nd
「そんなに?」
驚いて時計を見ると、夜が明けてから余裕で数時間経っている。
そんなに長い間見られていたんだろうか。
恥ずかしすぎる。っていうか、かわいい顔して寝るとか、普通無理だし。
どうも穂積さんは眠りが浅いというか、いつも私の寝顔を見てて、本当に困る……。
「萌、おいで」
穂積さんは照れまくっている私を見て、クスクスと笑いながら、両手で私の体を抱き寄せる。
そしておでこや瞼に口づけをしながら、言葉を続けた。
「どうして毎回そんなに恥ずかしがるんです」
「だって……可愛くないですし……穂積さんこそ、毎回そういうこと言わないでください」