彼女志願!2nd
というわけで、久しぶりに穂積さんと出かけた私。
かねてから行ってみたかった古書店に行こうという話になり、神田へと向かった。
「これは、すごいですね……」
店内に一歩足を踏み入れると、途端に穂積さんの顔がキラキラと輝き始める。
どうやら彼の知的好奇心を刺激する本がたくさんあったらしい。
「少し見てもいいですか?」
「はい、ゆっくりどうぞ」
彼がワクワクしていることが、手に取るようにわかる。
義理堅く確認する穂積さんに微笑ながらうなずいて、私も店内の本を見て回ることにした。