彼女志願!2nd
でも、私はそういう穂積さんを好きになったんだもん。
寂しいなんて思うのはいけないことだよね。
こういう時こそ、そんな彼を支える気持ちでいたい。いつでも……。
「――萌」
顔をあげると、携帯を切った穂積さんが近づいてくるのが見えた。
「すみません、ちょっと編集部に行ってきます」
「はい」
ああ、やっぱり……。
ちょっと悲しくなりながらも、平常心でうなずく私。
「自分から誘っておいて、本当に……」