彼女志願!2nd

でも、私はそういう穂積さんを好きになったんだもん。

寂しいなんて思うのはいけないことだよね。

こういう時こそ、そんな彼を支える気持ちでいたい。いつでも……。



「――萌」



顔をあげると、携帯を切った穂積さんが近づいてくるのが見えた。



「すみません、ちょっと編集部に行ってきます」

「はい」



ああ、やっぱり……。

ちょっと悲しくなりながらも、平常心でうなずく私。



「自分から誘っておいて、本当に……」



< 27 / 117 >

この作品をシェア

pagetop