彼女志願!2nd
穂積さんは私の大事な、大事な……心の支え。
いうなれば神様みたいな人なんだ。
「お待たせしました」
突然穂積さんがドアを開けて入ってくる。
手にはビルのすぐ下にあるカフェの、ロイヤルミルクティーとチョコチップクッキーだ。
私が大好きなのを知っていて、わざわざ買いに来てくれたんだ。
忙しいのに……だけど嬉しい。
思わず頬が緩む。
「どうかしましたか?」
「いえ、ありがとうございます!」
ヤケドしそうに熱いロイヤルミルクティーを受け取って、そっと口をつける。
「ではさっそく拝見します」
「はい」
穂積さんは私の斜め前に腰を下ろし、書きなぐったプロットに目を通し始めた。