彼女志願!2nd
「固まってるね」
「石像みたくなってますよ」
アキがクスクスと笑いながら、私の肩を押し、先生へと近づける。
「そうだ萌、握手してもらいなよ」
「え、握手!? そっ、そんな、畏れ多いっ!!!」
うきゃーとなりながら、ぶんぶんと首を振ったのだけれど、次の瞬間、
「あ、でも、こんなこと二度とないでしょうから、あ、あっ、握手をっ……!」
プルプルしながら手を差し出してしまった、現金な私を誰が責められようかっ……!
「――お安い御用」
そして先生はにっこりと笑い、大きな手で私の手をギュッと握ってくれたんだ。
きゃーーーーー!!!!!!
そのぬくもりを感じた瞬間、卒倒しそうになった。