彼女志願!2nd
「本当に、すみません!」
と言っても、私が無駄に興奮しまくってしまったのは事実な訳で。
顔が熱を持つのがわかる。
もう、私ったら人見知りなくせして我を忘れるってもうっ……!
海よりも深く反省しつつ、ペコペコ頭を下げていると
「よかったら今度、仕事場に遊びにおいで。この近くだから」
相瀬先生は私の肩をポンと叩くと、アキにも挨拶をして立ち去って行った。
「あっ、ありがとうございますっ……!」
先生の後ろ姿に頭を下げる私。
っていうか遊びにおいでって……え、本当に!?
いや、社交辞令だよね。お忙しい先生の仕事場に、そんなホイホイ遊びに行けるわけないし……。
「――なんだかおもしろいことになりそうね」
アキが隣でくすっと笑ったけど、私はただ首をひねるだけだった。