彼女志願!2nd
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「うわぁ……これ、僕も初めて見ましたよ。担当する前ですもんね」
「だろう。なんつーか、本当懐かしくてたまらないよ」
相瀬先生と担当のマルさんは、私が差し出した色紙を長テーブルの上に置き、楽しげに会話している。
そう。私がここ、月刊少年ダイヤモンド編集部に呼ばれたのは、私が中学生の時に先生からファンレターのお返事がてらいただいた、色紙のためだった。
もうすぐ『お狐陰陽師!』が連載十周年を迎えるということで、さまざまな企画が進行しているらしく、その企画の一つの原画展にこの色紙を貸してほしいということだったんだ。
「わざわざ相瀬先生自らお電話くださるなんて、本当に驚きました」
「そりゃあ、頼み事するのに、担当任せなんてダメでしょ」
相瀬先生はそう言って、手元のコーヒーカップを口元に引き寄せる。