彼女志願!2nd

このお話、受けてみたい。
たくさんの人に私が書く銀子さんを読んでもらいたい……。


さらにもう一つ、自分の気持ちに正直になってみれば。

私が死ぬまで作家を続けても、これから先、何十万もの人に読んでもらえる機会なんてこれを逃したら二度とないだろう。

そういう思いがあった。


『おいおい、作家のくせに今後自力で売れるつもりないのかよ』と思われそうだけど、TLという分野では大ヒットと呼ばれる作品でも、さすがに十万部の大台に乗った人なんていない。いわゆるニッチ産業だから。


じりじりと心の表面が泡立って、気が付けばふと、自分の二の腕をぎゅっとつかんでいた。


そんな中、ふと、刺すような視線に気づいて。

顔を上げると、相瀬先生が頬杖をついたまま、じっと私を見つめていた。


それはすごくシリアスな表情で……

まるで心まで見透かされるみたいで。



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