彼女志願!2nd
勇気を振り絞り、私を蕩けるような瞳で見つめる彼に向かって背筋をピンと伸ばした。
「穂積さん!」
「ん?」
「あ、あのですね、大事なお話があるんです!」
「――」
ニコニコしていた穂積さんの表情がすうっと冷えて、強張る。
「なに」
「――」
「なんですか? まさか」
怪訝そうに眉根を寄せる。
えっと……まさかって……?
もしかしてこれはいけないパターンじゃない?
そうだ、なんだか勝手に誤解されるパターンだ!
(文庫版「彼女志願!」書き下ろしより)