陽だまりに猫
リビングに入るなりそのままぽすん、
なんて音とともにソファーに身を沈める。
「(冷たい、気持ちいい)」
朝独特の気だるい熱を、ソファーが吸収
してくれているような気がした。
そこに、もうひとつの足音が近づいて
『悠』
「……、」
『はーる』
「…んー…」
起き上がらない私に困ったような吐息が
落とされたのが雰囲気で伝わった。
『起きて、じゃないとココア
飲んじゃうよ』
「…だめ」
のっそり、と怠惰を体現したかのように
起き上がる私に莉央が呆れた笑みを溢す。
『ほんと、しょうがないな』
なにが、しょうがないと言うのか…。