大嫌い。でも…ほんとは好き。(旧題:ラブ・ストリーミング) 番外編
「課長とこうやって二人きりって珍しいから。外ではいろいろありましたけどね」

 芽衣が少しおかしそうに笑う。
 真顔で見つめると、何を思ったのか、彼女は瞼を閉じた。

 キスするつもりじゃなかったというのに、誘われたのはこっちの方だ。

 柔らかくて甘い彼女の唇にくちづけ、飢えた欲求をいくらかでも満たしたくて舌を絡め、激しく貪る。


 このまま抱いてしまっても構わない……そんな風に思えるほど、夢中で。










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