ガラスの靴をもう一度
雅貴は、すくなくとも、私の話はしていたんだ。
そしてそんな雅貴は、
“萌は今は俺の彼女だよ”
と返事をしていたのだった。
そして、麻生さんからの返事はないまま、その日のやり取りは終わっていた。
「一体、何なのよ。これは…」
見れば見るほど、二人の絆の強さを思い知らされる。
どうやら麻生さんは、アメリカの仕事を辞め、帰国する予定だけれど、新しい仕事が決まっていなかったみたい。
その相談で雅貴に連絡をして、雅貴が自分の会社に呼び寄せたらしかった。