ガラスの靴をもう一度
ベッドをきしませながら、雅貴の体が汗ばんできた。
いつだって、どんな時だって、私に一生懸命。
それは嬉しくて、幸せを感じるけれど、時々怖くなる。
雅貴は無理をしていない?って。
でも、それを口にすると、また心配かけるから出来ない。
好きになればなるほど、不安も大きくなるなんて。
雅貴を失いたくなくて、繋ぎ止めたくて、もう訳が分からないよ。
部屋にはベッドのきしむ音と、私の甘い声だけしか響いていない。
そんな中で、ふいにメール音が響いた。
それは、雅貴がプライベートで使っているパソコンからだった。