ガラスの靴をもう一度


もうこれ以上、話しが出来ない様に…。

それを感じて、少しショックだった。

雅貴にとって、“結婚”は、まだ考えられない事なのかも。

今まで一度だって、そんな話をした事ないものね。

キスは、二回目の甘い夜を迎えるにはちょうど良くて、私は雅貴の体を絡みつく様に抱きしめた。

今はやめよう。

結婚なんて、考える必要はない。

私たちは、子供の頃から一緒だったんだから。

これからもずっと、一緒にいるのは当たり前よ。

不安になる必要なんて、ないはずだから…。

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