Kiss Kiss Kiss
薄暗くなって携帯を慌てて開いた。

朝陽さんから 不在着信が来ている。

メール画面を見てガッカリした
送信できてない・・・・・
そしてまさかの・・・・・充電が・・・・

「あ~~どうしよ~~~!!!」


充電が赤くなってる・・・・・。
出かけるなんて思ってなかったから・・・・
充電してなかったんだもん・・・・。


最後の祈りを込めて朝陽さんに電話をした。


「もしもし 夕日ちゃん!!!」
怒った声に パニックになる。

その間も電源が切れる警告音が鳴り響く

「朝陽さ~~ん~~~道間違って~~~~」


ピーピー

「お墓~~~」
悲しくかき消される警告音とともに
頼みの電話が切れてしまった。



「あ~~マジに・・・・・・・」


辺りは真っ暗になった。
そして 悲しいことに 街灯の距離が離れていて
かなり長い間を真っ暗な中歩かなければいけなかった。


「だまって我慢して
あそこにいたらこんなことには
ならなかったのに・・・・・・・。」


「そういえば私 方向音痴なとこあったよな・・・・
朝陽さん怒ってた・・・・どうしよう・・・・」


独り言を言い続ける。


心細くてパニックになりそうだった。

とにかく引き返すしかない・・・・・。
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