Kiss Kiss Kiss
多分 あの警告音で何も伝わってないだろう。
怒ってるだろうな
心配してくれてるかな


真っ暗・・・・・
次の街灯まで真っ暗

やっと明るくなったらまた
真っ暗な道を通っての繰り返し


どんだけ間違って歩いてきたんだろ

明りがない恐ろしさ
そして物音への恐怖感


熊が出たりしたら・・・・・・


泣けてきた。
ずっとうれし泣きばっかだったけど


あんまり調子に乗ってたから
神様が怒ったのかな


「おかーさん~~~~
朝陽さん~~~~」


人に聞かれたら恥ずかしいけど
心細さに泣けてくる。


駐車場についたって今度はまた
あの道を行かなければいけない



「え~~~ん うぅうぅうぅ・・・・」

山道に響く大きな泣き声


「怖いよ~~~怖いよ~~~助けて~~」


向こう側から光が見えて
明るさに慣れてない私は目を閉じた。



車だ!!!

眩しくて目が開けられない。
車は私に近づいてきて そして隣で停まった。

ある意味 恐怖も覚えている。
助けてくれる人なのか

もしかしたら・・・・・・

また恐怖感にかられて私は座り込んで
大泣きした。

「朝陽さ~~ん 助けて~~~~!!!」
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