Kiss Kiss Kiss
キスが終わって 朝陽さんの肩に頭を乗せた。

私の頭に手を伸ばして
優しく頭を撫ぜてくれる。


時がこのまま止まればいいのに……。


「朝陽さん……」

「ん?」

「朝陽さんはいつも優しいけど……
私はもっといろんな朝陽さんを知りたいな~」

「知ったら幻滅するよ。」

「どんな朝陽さんも大好き……。」

「そうか?結構意地悪だったりするよ。」

「意地悪はされてるもん。」

「え?」

「じらされてる……。
いつまでたっても子ども扱いして……
私を抱いてくれないんだもん……。」

「ははは・・・・」


朝陽さんはいつものように笑った。


私は態勢を変えて朝陽さんの膝に
向かい合って座った。


真っ直ぐに朝陽さんを見つめる。

そして両頬に手を添える。

「何の経験もないのに…朝陽さんとのキスの後
すごくすごく切ないの……
変態って思わないでね……もっともっと
朝陽さんに私に触れて欲しい・・・・。」

「その誘惑は意地悪だぞ。」

「やられたらやり返す
そうやって生きてきたんだもん~」

「夕日ちゃんは すごいな~」

朝陽さんが目を閉じた。
今度は私から お返しの甘い甘いキスの時間……。
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