初恋
***
その日は結局寝つけずに、
朝を迎えてしまった。
鏡を見ると、薄く眼の下に隅が出来ていた。
やばい・・・
こんな姿見られたらお兄ちゃんに何て言われるか・・・
あたしは頬を2回程叩いて、気合いを入れる。
あんまり考えないようにしよう。
部屋から出て、リビングに向かう時、
丁度お母さんが帰って来た。
「あ・・・今帰って来たの?」
「・・・沙奈~・・・そうなのよ―
・・・お母さん今から寝るから、ご飯は・・・」
「あたし作るから平気だよ!
お兄ちゃんもちゃんと起こすし!
お母さんは寝て良いからね」
「そう?じゃぁ、宜しくね。」
お母さんはフラフラしながら自分の部屋に入っていく。
体調崩れなきゃいいけど・・・
あたしはお母さんの部屋のドアを見つめて、
リビングに向かう。
今日は目玉焼きと、パンで良いよね・・・
あたしも何か何もしたくないな・・・
目を擦りながら朝ごはんの準備をする。
7時前、か・・・
お兄ちゃんもそろそろ起こしに行かないと―
「おは~・・・」
「あれ・・・今日は1人で起きれたの?」
「う~ん・・・目が覚めた・・・」
「そっか・・・」
冷蔵庫から牛乳を取って、コップに注いでお兄ちゃんに渡す。