初恋



お兄ちゃんは嫌そうな顔をしていて。



准くんはお兄ちゃんの事をじっと見ていて。



あたしは下を向いていて。




「まぁ、裕大の話をしにここに来た訳じゃねぇから」



「・・・え?


だったら何だよ?」




「これだよ、こ・れ」





准くんは4折りにしてあるチラシをあたしに渡す。









なんだろう・・・







紙を開いてみると、

夏祭りの事が書かれていた。












「一緒に行こうぜ。3人で」





「「は?」」


「気分転換ってやつだよ。


たまにはパーっとさ?」




お兄ちゃんと目を合わせる。








夏祭りなんて、何年振りだろうか。





中学の時は、部活や家の手伝いやらで、


なかなか行けなかったから4年ぶりくらい?







あたしは、お祭り好きなので行きたい気持ちが大きくなる。









「沙奈ちゃん行きたいみたいだし?

裕大も行くだろ?」





「沙奈がいくっつーなら・・・」



「じゃ決まりな!そうと決まれば早く部活行こうぜ!」








准くんはお兄ちゃんの背中を押して着替えに行かせる。











渋々着替えに行くお兄ちゃんを見て

一息ついた准くんはあたしに話しかける。
< 139 / 364 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop