初恋
「・・・大河先輩!?」
今度は大河先輩!?
サッカー部の2年生でFWの
速水大河(ハヤミタイガ)先輩。
健悟先輩と仲が良くて、
一緒に馬鹿なことをやるやつとお兄ちゃんがよく
家に帰ってからブツブツと言っている。
そんな大河先輩だけど、サッカー部の中では頭がいい人。
「沙奈ちゃんのその格好めっちゃ似合ってんじゃん!」
「は、はぁ?」
「と・・・今日はそれを言うためだけに来たわけじゃなくて・・・」
1度咳払いをして、
あたしに視線を向ける大河先輩。
さっきの健悟先輩同様、
あたしに何か話すことがあるみたいだった。
「戻る気ない?」
「戻、る・・・?」
「うん、サッカー部のマネジに」
「あの・・・」
健悟先輩も、大河先輩も、
どうして急にそんなことを言いに来たんだろう。
今まで、なかったのに・・・
あれ、かな?
また、渡邊先輩だけじゃ無理な仕事が入ったとか。
でもそしたら、お兄ちゃんが言ってくるだろうし。