初恋
「奏汰なんてほっておいて、沙奈まわろ!」
「なんだかよくわからないけど、
喧嘩してるんだったら亜衣ちゃんと謝るんだよ?」
「なんであたしが謝んの!?」
「まぁ、ちょっとそんな気がして・・・」
亜衣は頬を膨らませながら、
あたしの手を引いて歩き始める。
亜衣はたまに言葉足らずなところがあるからなぁ。
・・・ちょっと心配。
廊下はまだまだ沢山の人であふれかえっていて、
歩くのも大変。
小腹が空いたってことで
外の屋台でも行こうという話になり、
あたし達は外に出ることに。
外もまた人、人、人。
「ね、裕大さんのクラスって何やってるんだっけ?」
「あ、と・・・お好み焼きと、たこやきだったかな?」
「たこやき!?
あたしたこやき食べたい!沙奈、いこっ」
「え、えぇぇ・・・」
こんな恰好で、しかも悼矢さんもいるって言うのに・・・
昨日、
『明日は地獄過ぎてならない』
って言ってたから
女ことたちでいっぱいだろうし。