流れる星を見つけたら
「後悔だけはしないように」

「後悔?」

「自分の目で、真実を見る事が必要です」

難しい話になってきたな
頭を悩ませていると

「真実はいつもひとつ」

どっかで聞いたセリフを言い

シェフは私の肩を軽く叩き
信号が青になった途端
私の目の前をスッと先に歩き

人混みに紛れて


消えてしまった。



あの人

本当に人間か?


今度背中に羽がないか
チェックしてやろう。

なぜか
スッキリ気分で

そう思う私だった。



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