流れる星を見つけたら
凜子さんの希望で同居。
凜子さんとマー君ママは仲良し。
新婚旅行はママ同伴。
いいのかっ!

「喉が渇いたわ。飲み物持ってきて」
花嫁に言われ
マー君は猫まっしぐらで飲み物を取りに行く。

もうパシリにされている。

がんばれ社長。

ざわつく会場で
凜子さんの涼しげな顔におめでとうを言い、マー君抜きで彼と三人で会話。

「綺麗ですよ」
私が素直に言い
和やかな時間を過ごしていると
偶然にも友人がいたのか
彼は呼ばれて席を外し
凜子さんとふたりきりになる

「凜子さんもシェフも、最初からこうなるってわかってたんですか?」
こっそり聞くと

「何かしら?」
とぼけてるし。

「凜子さんが社長と結婚する事とか、私と彼がこうなってしまう事とか」
全てお見通し感がアリアリですけど。

「まさか」
コロコロと笑うけど、私がジッと見つめていると

「私は何もしてないし、何もわからないけれど……」
一歩近づき
凜子さんは私の耳元でささやく

「運命の赤い糸は私には見えるの」

ゾワゾワッときたんですけどっ!
怖いんですけどっ!

「凜子さーん」
グラスを持って花婿が飛んできた。

もう
花嫁に夢中です。

ふたりとも
お幸せに。



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