闇
「昨日、掃除に使った水よ。こっそり取っておいたの。これ被って、泣くと良いわ!」
ルーム長は後ろに下がり、代わりにバケツを持った子が、私に近寄る。
「悪く思わないでね。私達も やんなきゃ、いじめられちゃうから。」
――あぁ……どうして?
何で、そんな酷い事するの?
少女がバケツを傾け、私は冷たさを覚悟して、瞳を閉じる。
辛い。
苦しい。
――死にたい。
昔、口癖だった言葉。
この言葉で、何度 自分を、両親を傷付けた事か。
でも、私は やっぱり、それしか言えないみたい。
ルーム長の高笑いと共に、ばしゃっと言う音が し……。