闇
「舞ちゃん、葵ちゃん……私……。」
「聞いてたよ、大丈夫、海崎は悪くないから。」
そう言う葵ちゃんに抱き付いて、私は子供みたいに泣きじゃくった。
「私……っ、“また”いじめられるなんて、嫌……でも、翔織と話せなくなるのは もっと……嫌だよぅっ!!」
“また”。
きっと その言葉で、3人は、私が いじめられっ子だったって、気付いてしまっただろう。
それでも3人は、大丈夫、大丈夫と繰り返しながら、私の背を いつ迄も撫でてくれた。
やがて泣き止んだ私が言った事は、たった1つ。
「お願い……翔織には、言わないで。」
翔織は、強い。
そんな強い彼に、弱い姿なんて、見せたくなかった。
「大丈夫。私達が守るよ。」
舞ちゃんは そう言って、笑ってくれた。