魔王様の花嫁
不意の激痛にサタンは、ただ痛みと?しか浮かばなかった。
「痛~~ってぇーー!! こんのアマァ~、寝返りうつならもっと静かにできねーのかよ!?」
寝返りをうった桜の手が見事に頬に命中したため、さすがのサタンも怒りはMAXに達していたのであった。
肝心の本人は何かにうなされたまま眠りから覚める気配はなく、サタンはこのまま魔界に連れていこうか考えていた。
「っ……ぃや………かない、で。……お母、さん…お父、さん……うっ…」
「……っな!?」
うなされて寝言まで呟く桜を見つめていたサタンは、一瞬ギョッとした光景を見てしまった。