溺愛トレード
「今夜はプールサイドにキャンドルを並べてカクテルでも飲もう」
「今夜? え、もしかしてここに泊まるんですか?」
「もちろん。日が明るいうちに泳いで砂浜の上でランチをした後に、ジャグジーで汗を流す。それから、ここからのサンセットは絶景だよ。是非、君に見てもらいたい。空も海も、全部が赤く染まるんだ。
夕食はうちのシェフが今から下拵えをして準備してくれているはずだよ。この前、乃亜が食べてみたいと言っていたロブスターがとれてるといいんだけどね」
とれてる、ってまずは食材の捕獲からですか?
「そしてキャンドルを眺めながらカクテルを楽しんで、今夜は桐谷情報では星空も抜群に綺麗に見えるよ」
「あ……はい。でも、徹平に黙って部屋を出てきちゃいましたから、今夜は帰らないと心配しているかも」
瀧澤さんの腕に力が入って、私の体はますます瀧澤さんに密着してしまう。
「徹平くんには乃亜をここに連れて来ていることは伝えてある。それに、乃亜は僕の彼女なんだから彼に気を使う必要はない。
楽しもう」